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T沢氏(と、これまで記してきたのでこのまま通します) は某TV局のチーフディレクターを務めている。 このたび母上との共著という形で本を出されたのだが 昨日当方にまで送って下さった。 『生きてやろうじゃないの!』 武澤順子・武澤忠 共著 青志社 (2012/7/10) 一気に読み上げて感想メールをしたためたところ、 関連のサイト(FB)に転載された由。 ただ、どうせなら宣伝のお助けにもなろうかとアマゾン のブックレビューに記したので、長文ですが以下コピー。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 「尊厳ある復興」~人間の立ち上がりの気高さ~ これは大震災を乗り越えて響きあう、母と息子の眼差しが 紡ぎ上げた圧倒的な「命の書」としての大いなるドラマだ。 それを実現したのは、子息・武澤忠氏のプロのTVディレクター としての編集力を超えて、母・順子さんご自身の表現力、 文章力、更には、生きる力の清冽さなのだろうと思えた。 夫を亡くした翌年に見舞われた災害からの復興に、懸命に 努力する女性の記録というにとどまらず(彼女の表現によれば) 「尊厳ある復興」の姿勢であり、亡夫への思いや震災の悲哀 からの立ち上がりを超えた、人間の立ち上がりの気高さが 示されているように思われた。 母と息子の応答の妙が編集方針となっている構成も面白く、 特に「東京タワー」が両者からの眼差しの交差点に屹立する。 息子の職場を訪れた母の「忠も此処まで来たか…」との感慨、 眼差しの先には、その象徴として一際明るく輝く東京タワー。 それはまさしく「昭和の(父の)希望を平成に繋いで都会の大地に 根ざしている」息子の立ち姿でもあった。 一方、郷里に戻る母を息子忠が誘って共に観る映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』は、戦争で根こそぎ喪った日本人が共に 立ち上がって行った時代の物語であり、そしてその象徴こそが 東京タワーであった。(武澤忠氏は1964年生まれ) 二人の眼差しが呼応するこの母と息子の「東京タワー物語」は、 個人の歴史を日本人全体の普遍的心情に昇華させている場面として 読者の胸を撃つ。 最後に引用されている山中鹿介幸盛(熊沢蕃山とも)の次の和歌も、 氏の決意としてだけでなく、多くの立ち上がる人々への共感として 襟を正される。 「憂きことの なほこの上に積もれかし 限りある身の力試さん」 亡父の追悼記であり母の一代記でもあり、且つは夫婦の歴史でも あるこの本は、やはり「家」を中心とした家族のドラマだ。 想い出の家の取り壊しの際に慟哭の母を撮る忠氏のカメラは プロの撮影者を逸脱して息子としての自らの慟哭をも記録し、 画面は揺れ動いているという。 その稀有なドキュメンタリー作品としてこの本の出版のきっかけ となった番組の情報を得た。 「リアル×ワールド ディレクター被災地へ帰る 母と僕の震災365日」 (日本テレビH24年3月4日放送、番組審議委員会推薦作品)が 「平成24年度文化庁芸術祭参加作品」に選ばれた由。 再放送はH24年11月7日水曜日(正確には8日木曜)の深夜2時29分より 日本テレビにて再放送(一時間番組) @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ T沢氏は私がS高赴任の際の確か二年生。 現代国語の授業を担当されたと彼はFBに書いているのですが、 教室での記憶がないのです。 ただ一度、A部先生に紹介を受けたのか、廊下で呼び止められ ノートを破いた数枚に記した脚本らしきものを渡されました。 批評してもらいたいと言うので、赤ペンで色々記した覚えが あるだけです。 その時は確かにこんな顔をした、胸に一物を秘めた"美少年"でした。 彼の映画部時代の仲間で構成するサイトに招待受けていた折 映画の話題などで交流していた記録が幾つか見つかりました。 当方の記事よりも、懐かしい皆さんのコメントが貴重なので T沢氏の今後に向けてのエールのつもりで引用させて下さい。 「不審火・不知火・蜃気楼(CharlesLambのお勧め)」 「A PATCH OF BLUE」 「10分間のMILES」 「教会・仏塔建立」 「ドロシーの帰還、あるいは鏡像的転回点」 「『映画』のような日」 「老舗の技」 「フィルム炎上」 「懐かしのDISTOPIA『未来世紀ブラジル』」
by algosj
| 2012-10-24 23:08
| 震災の日
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