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ある道筋を必ず一方向からだけしか通らないという場合。 そんな道をいつもとは逆の方向から辿ってみると、街並みの印象が全く異なってしまう。その異様な雰囲気を、萩原朔太郎はその『猫町』で表していたように思います。 見慣れた風景が突然、鏡像としての虚像に…。 アリスが穴ぼこに落ち、ドロシーが家ごと竜巻に巻き上げられ…、 その異界に至る「鏡像的転回点」のスイッチの手法は様々であり、そうして 「驚くべき世界(WonderLand)」での体験は、少女らに内面的な成長をもたらし、 ついに彼女らの帰還によってその成長物語は結末を迎えるのです。 ヴィクトル・エリセの『蜜蜂のささやき』は、やはり一人の少女の成長物語であったように思われます。 村にやってくる移動映画館で上映される『フランケンシュタイン』の「モンストルオ(monster怪物)」が、同時に又少女アナの胸には「エスピリトゥ(spirit精霊)」の効果となって日常を逸脱し、彼方の世界へ踏み出す契機となるのでした。 (精霊による受胎告知を転回点として処女マリアはキリストの母となるわけです) (500円DVDでJ.ホエールの『フランケンシュタイン(1931年)』を過日求めましたが、少女マリアが池に投げ込まれるシーンまで入っていたのですね。家庭へのTV放映などでは象徴的にカットされていましたが) 永遠の楽園のような幼女時代から外界へ踏み出す過程に現実的対応を示すのが、映画ではやはりエトランゼ的存在の脱走兵とのエピソード。小屋に潜む彼にリンゴを差し出す幼いアナは、既にイヴへの道を歩み始めていたのかもしれません。 純真なアナに比べてずっと世知に長けた姉が焚き火を飛び越す場面があったように思います。あの夕暮れの炎のシーンは乙女の踏むべきイニシエーションとしての効果が鮮明であったように思われるのですが、既に昔観た映画の印象は定かではありません…。 さてそこで、S井嬢が見た(と言う)「オレンジ色の光」を追って行く例のエピソード。 T澤監督が撮りたいという少女の「成長物語」は、このような転回点によって彼方の世界に至る契機を必要とするのでしょうね。 荒少年が落とした赤い百円ライターを拾おうとして、フト頭上のオレンジ色の光に気づき、その光を追って仏舎利等への山道をチャリで走る少女…。 さて、彼方の異界で展開するその成長物語とは? <余談> 「MONSTERと SPIRIT」のテーマは奥深く、関心は尽きませんが、スピリッツの連想を一つ。 Y先生の前のSKMC正顧問であったT山先生は文芸部顧問となられたのですが、その部誌の名前が「SPIRITS」。入院中のT先生にと託された部誌を郵送する役目を、当時文芸部副顧問でもあった僕は受けたのでした。 ある月夜、S高校屋上に展開した不思議なエピソードについては次回に! @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ S井> 寝転んでたのさ~屋上で~・・RCを聞きながらまさに昼下がり、もしょとさぼってた私です。 06/03/19 00:34 或 > 「陽のあたる場所に居たんだ…」ネェ~♪ 06/03/19 12:49 T沢 > 「オレンジの光を追って・・・・」(仮題) 謎のオレンジの光を発見し、無我夢中で追いかける少女。町を一度も出たことがなかったのに、いつの間にか知らない町へ・・・そこで出会う不思議な人々・・・盲目の詩人、リストラされたやくざ、離婚届を出しにいく主婦など・・・オレンジの光を追う冒険旅行で、少女はさまざまな風景と出会い、少しずつ大人になっていく・・・そんな話はどうでしょう? 06/03/19 00:48 K沼 > K沼版 「オレンジの光を追いかける」話の主人公は、ドッペルゲンガーのごとき良く似た二人の少女です。一人は一歩手前で踏み止まって帰路に着き、もう一人はそのまま藪の中に分け入り消息を絶つ。20年後、少女は結婚し普通の主婦になっている。ある日、高校生の姿のまま消えた少女が現れる… 06/03/19 03:35 K沼 > 画像を逆さまにして見たり、裏から透かして見ると、正像では見過ごしていたものが見えてきます。デザインのチェック時によくやる事なのですが、映像ではやった事ないですね。モニターを逆さまにしたら、見慣れた「STAR WARS」も違って見えるでしょうか…? 06/03/19 03:43 或> 屋上はコンクリート一枚隔てただけで別世界。地学部の寝袋での屋上流星群観測。山と海と空に繋がる空間に少女はオレンジ色の光を観る…。T澤版「橙光」の盲目の詩人は、ギリシャ悲劇『オイディプス王』で王の悲劇を告げるテレイシアスを思い出させます。K沼版「橙光」はダヴィンチ的鏡像の謎、同じ要素でも別物になるというアナグラム。各々面白そう! 06/03/19 10:35 T沢 > 今思いついたのだけど、「オレンジ」の光を追う人々をそれぞれ主人公にしたオムニバスも面白いかもね。「追いかける」という共通項と同じ時間軸の中で、それぞれ別のドラマが進行していく・・・「24」みたいに。(ちょっと違うか) 06/03/19 16:17 S野 > みんなオチがナトリウム灯だったらかなしいっすね 06/03/23 23:38 或 > 追いかける方も、実はみんな本性が蛾だったりして… 06/03/24 01:03 T沢 > うーん、シュールですな。・・・ひとつの謎の光を追っていく人々の群像劇というか、ロードムービーというか・・・なんかいい感じに思えます。 06/03/24 23:11 或 > 「追っている」のか「追われている」のか、「(背)負われて見た」のはいつの日か・・・・? 06/03/25 05:57
by algosj
| 2006-03-18 21:32
| 映画
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